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【院長ブログ】心筋梗塞
命の危険がある怖い病気として心筋梗塞があげられます。
今回はその“心筋梗塞”について、症状、治療や予防についてお伝えします。
心筋梗塞とは?
心筋梗塞とは、血管内がプラークや血栓などで詰まり、冠動脈内の血流がなくなってしまい、心筋に栄養と酸素が十分に届かず、心筋そのものが壊死をおこした状態をいい緊急の対処が必要な病気です。
心筋梗塞の症状や特徴は?
症状や特徴は次のとおりです。
・突然の押しつぶされるような胸の痛み
・締め付けられるような胸の痛み
・焼けるような胸の重苦しさ
・冷や汗
・吐き気・嘔吐
・症状は30分以上続く(数時間続くケースもある)
・意識を失うこともあり
・ニトログリセリンなどの薬は効かない
・痛みなどの症状がない無痛性心筋梗塞がある(糖尿病の方や高齢者)
心筋梗塞の検査と診断は?
狭心症や心筋梗塞が疑われたら、「問診」で症状を詳しく聞きます。さらに「心電図」で心臓の電気的な活動の状態を調べたり、「心エコー」で心臓の動きを見たり、「血液検査」で心筋の壊死の有無を調べます。また、病状をより詳細に確認するために、「マルチスライスCT(コンピューター断層撮影)」や「カテーテル検査」によって冠動脈を撮影し、病状によっては「心筋シンチグラフィー」などを行うこともあります。
心筋梗塞治療にはどのようなものがある?
基本的には心筋梗塞を薬物療法で治療することは困難です。緊急に冠動脈バイパス手術(CABG)や冠動脈インターベンション(PCI)という外科的治療が行われます。
冠動脈インターベンション治療
カテーテルを用いて、閉塞した血管に対し風船(バルーン)が先端に付いた極細のカテーテルを通し、血管を内側から広げる治療を行います。多くの場合には、その後、ステントと呼ばれる網目状の金属の筒を血管内に留置し、血管をしっかりと広げる処置を行います。
心筋梗塞を予防することはできる?
心筋梗塞は、発症すると約40%が死に至るといわれる非常に怖い病気の一つです。ただし、心筋梗塞で入院した場合の院内死亡率は10%以下ですから、発作を起こしてから入院するまでの間に亡くなってしまうかたが多いといえます。
救急車を呼ぶ、身近な人に自動体外式除細動器(AED)の使い方を覚えてもらうなどといったことも重要なのですが、最も大切なことは心筋梗塞の発症を防ぐこと。
心筋梗塞の多くは、狭心症発作の痛みを何度か繰り返した後に起こります。
胸の痛みや重苦しさ、腕・肩・首などに痛みを感じたら、循環器内科を受診し、しっかりと診断と治療をうけることが大切です。
大阪府吹田市の医療法人かわかみ内科でも安心して受診できる環境を整えていますので、お気軽にご相談ください。