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【院長ブログ】むずむず脚症候群について(原因と症状)
脚にむずむずするなどの不快感が起こる病気は、正式にはレストレスレッグス症候群といい、一般にはむずむず脚症候群と呼ばれています。むずむず脚症候群は、どの年齢でも発症しますが、特に60~70歳代に多く、女性の方が男性より多くみられる傾向があります。そこで今回はこの“むずむず脚症候群について(原因と症状)”をお伝えします。
むずむず脚症候群の3つの特徴
むずむず脚症候群では、脚のほてりやかゆみ、脚の中を虫がはうような感覚、脚の痛みなどの症状が現れます。特に「脚の中がかゆい」という症状を訴える患者様が多いです。これらの症状の主な3つの特徴は次の通りです。
症状は夕方から夜にかけて出現
一般に脚の不快感は、夕方から夜にかけて起こります。そのため、不眠の原因ともなります。
症状が脚を動かさないときにあらわれる
脚の不快感は、同じ姿勢で座り続けるときや、就寝しているようなの安静時にもあらわれたり、強くなったりします。
脚を動かすことで不快感が軽減・消失
脚を動かしたり、軽くたたくと、不快な症状が軽減したり、消失したりします。これは、脚の不快感よりも強い刺激が、むずむず脚症候群の症状を感じにくくするためと考えられています。
むずむず脚症候群の特徴
現在においては、まだ解明されていないことが多くはっきりとはわかっていませんが、次のようなことが原因ではないかといわれています。
- 脳の神経伝達物質であるドパミンの機能障害
- 鉄不足(鉄が不足するとドパミンの量が減少
こんな人は「むずむず脚症候群」にかかりやすいかも!?
- 家族にむずむず症候群を発症した人がいる(患者様のおよそ半数には、遺伝が関係していると考えられ、特に45歳以下で発症した場合にはその傾向が強い)
- 鉄欠乏性貧血やパーキンソン病、透析療法を受けている慢性腎不全の人
- 糖尿病がある人
- 妊娠している人