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【院長ブログ】糖尿病について(原因と症状)
糖尿病には、大きく分けて1型と2型の2つのタイプがあります。
体内のインスリンの活動に問題が生じ、摂取した食物エネルギーを正常に代謝できなくなる病気です。
糖尿病と上手に付き合っていくためには、糖尿病についての正しい知識を増やすことが大切です。
今回は“糖尿病について”そのタイプごとに原因や前兆などをお伝えします。
1型糖尿病
1型糖尿病とは、すい臓が自分ではインスリンを作ることができない病気で、以前はインスリン依存型糖尿病という病名で呼ばれていました。
したがって、それを補うためにインスリンの注射をしなければなりません。
1型糖尿病は、糖尿病の患者様のうち10人に1人もいない病気です。
若年層の糖尿病患者様では1型糖尿病が多いですが、発症は年齢には関係なくおこります。
主な症状(症状は通常突然に出現):
・普段よりのどが渇く
・頻尿
・急激な体重減少
・疲労感がひどい
原因
1型糖尿病の原因は解明されておらず、関係すると考えられている因子としてあげられるのは次の2つです。
・1型糖尿病に罹患しやすい体質である
・何かの原因によってインスリンを作っているすい臓の一部が破壊される
2型糖尿病
2型糖尿病は一般的にいわれる糖尿病で、10人に9人はこのタイプです。
若年でも発症することはありますが、だいたいは40歳を過ぎて発症する場合がほとんどです。
糖尿病に罹患する要因にはさまざまありますが、食生活や運動不足などの環境因子と遺伝なども含めた体質の組み合わせで生じると考えられています。
2型糖尿病の治療の基本は、適切な食事と運動が中心で、これらを続けながら薬による治療(薬物療法)を行います。2型糖尿病の治療に使われる薬剤にはさまざまな種類があり糖尿病の状態に合わせて選択します。
主な症状
2型糖尿病は、自覚症状が初期の段階ではみられないことが多く、非常にゆっくり、少しずつ次のような症状があらわれる病気です。
・疲労感
・皮膚が乾燥して痒みがある
・手足の感覚が低下する、または、チクチク指すような痛みがある
・感染症によくかかる
・頻尿
・目のかすみ
・性機能の問題(ED)
・空腹感やのどの渇きがひどくなる
・切り傷などの皮膚にできた傷が治りにくい
原因
・40歳以上の人
・肥満の人
・ご家族に糖尿病患者がいる(発病は遺伝性による場合があるため、あてはまる場合には、糖尿病の検査をおすすめします)
・著しい運動不足