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【院長ブログ】むずむず脚症候群の治療法
前回は“むずむず脚症候群について(原因と症状)”をお伝えしました。今回はその治療法を症状が軽い場合と重い場合に分けてお伝えします。専門の医師のもとで適切に行うことはよい治療につながります。
むずむず脚症候群でお悩みの方は、一度大阪府吹田市の医療法人かわかみ内科までお気軽にご相談ください。
むずむず脚症候群の治療法① 症状が軽い場合
症状が軽い場合は日常生活の改善が大切になります。次のようなポイントで普段の生活を改善することが1番の治療法です。
- あしの症状で眠れないからといって寝る前に飲酒をすると、症状を悪化させるため、就寝前の飲酒は控えましょう。
- コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれているカフェインはとりすぎると、症状を悪化させ睡眠に悪い影響を与えるため、夕方以降はとらないようにしましょう。
- シャワーなどの刺激が症状を軽減してくれ、寝つきがよくなることがあります。熱いほうがよいか、冷たいほうがよいかなどは個人差があります。
むずむず脚症候群の治療法② 症状が重い場合
症状が重い場合は薬物療法が中心となります。使用する薬剤は次のうち3種類となります。薬物療法は睡眠障害に詳しい専門医のところで、適切に行うことが重要です。
鉄剤
鉄分の不足がむずむず脚症候群の原因となっている場合には服用します。
ドパミン系薬剤
ドパミンの伝達機能を改善する働きがあります。のみ薬であるプラミペキソールと、貼り薬であるロチゴチンの2種類があります。ドパミン系薬剤は、使い過ぎると、むずむず脚症候群の症状が脚だけでなく手にも広がり、胸のむかつき、吐き気などのといった副作用があらわれることがあります。睡眠障害に詳しい専門医のもとで、適切に薬を使用することが重要です。
非ドパミン系薬剤
神経に直接作用して症状をやわらげる働きがあります。のみ薬であるガパペンチンエナカルビルを使用します。非ドパミン系薬剤だけでは治療効果が十分にあらわれない場合や、痛みが強い場合には、ドパミン系薬剤と併用する場合もあります。ただし、腎機能が低下している場合は使えないことがあります。











