高血圧
生活習慣病としての高血圧
高血圧とは
栄養が偏った食事、また運動不足などの生活習慣の乱れが原因で起こる病気を生活習慣病と言いますが、高血圧もこの生活習慣病の1つです。
高血圧とは、収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上と血圧が高い状態が続くことを言います。
高血圧の診断基準(〜年)
※診察室で測定した場合
正常血圧 | 収縮期血圧:120mmHg以上 かつ 拡張期血圧:80以上mmHg |
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正常高値血圧 | 収縮期血圧:120~129mmHg かつ 拡張期血圧:80以上mmHg |
高血圧 | 収縮期血圧:140mmHg以上 かつ・または 拡張期血圧:90以上mmHg |
※家庭で測定した場合、収縮期血圧が135 mmHg以上、拡張期血圧が85mmHg 以上で高血圧と診断されます
高血圧の合併症
動脈硬化が進んで様々な合併症を発症
高血圧状態が続くと血管に過度な負担がかかり、血管の内壁が厚くなったり、硬くなったりして動脈硬化を引き起こします。
その結果、心肥大、心不全、心筋梗塞や狭心症などの心臓の病気のほか、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害の原因となる場合があります。
特に脳梗塞のリスクは高くなり、糖尿病や脂質異常症を合併するとさらにリスクが増すので注意が必要です。
高血圧の治療
まずは生活習慣の改善から
高血圧の状態によっても違いますが、軽度の高血圧であればまずは生活習慣の見直しから始めて、塩分の制限や適正体重の維持、適度な運動などで症状の改善をはかります。
お一人おひとりのこれまでの生活習慣を詳しくおうかがいして、その方に合った方法をご提案させていただきます。
必要に応じて高圧剤を併用することも
軽度ではない高血圧の場合、また合併症のリスクが高いような場合には、生活習慣の改善だけでなく降圧剤の服用を並行することもあります。
ただ、基本的にはできるだけお薬を使わずに改善することを目指していて、生活習慣の改善をアドバイスし、患者様ご自身でお体を良い状態へもっていける環境を整えつつ、お薬を調整して必要最小限、処方させていただきます。
脳梗塞を予防するために
高血圧は脳梗塞の危険因子
脳梗塞は脳の血管が詰まってしまう病気で、高血圧により動脈硬化がこの脳梗塞を引き起こすことがあります。
また動脈硬化により血管が詰まり、そこで血管が破れれば脳出血となります。
脳梗塞は命に関わる病気ですが、高血圧などの生活習慣病の改善・予防に努めていれば、かなりの確率で防げる病気とも言われています。
そのためにも、脳梗塞の危険因子となる高血圧をきちんと治療して、脳梗塞を予防するようにしましょう。
吹田市・岸辺駅の医療法人かわかみ内科では内科診療で高血圧の治療を行うだけでなく、脳神経内科にて脳梗塞に対する継続的な治療を行っておりますので、高血圧だけでなく脳梗塞のリスクもしっかりと把握しながら、皆様の高血圧との上手な付き合い方をサポートさせていただきます。